足立区梅田ストーカー殺人未遂事件
事件概要

2014年2月12日午後11時頃、東京都足立区梅田の路上で、「刃物で刺された。」と女性から119番通報する事件が起きた。
警視庁新井署員や救急隊員が駆け付けると、近くに住む50代の女性が右腹部を刺され倒れており、すぐに病院に搬送され、重傷だが命に別状はなかった。
女性からの証言で、刺したのは女性の元交際相手で足立区在住の無職 石崎悟(当時49歳)とみられ、殺人未遂容疑で逮捕状をとった。
警視庁は翌日13日昼頃、栃木県内の親戚宅にいる石崎を発見し、殺人未遂容疑で逮捕し、石崎も罪を認めている。

犯人の無職 石崎悟(当時49歳)

 

新井署によると、女性は去年の7月下旬頃より、西新井警察署に石崎のストーカー被害を相談しており、去年12月下旬には近くのパチンコ店で石崎にカッターナイフを突きつけられ「復縁しないと殺す」などと脅されていた。
西新井署は石崎に対し、付きまといなどのストーカー行為をしないよう口頭での警告をし、その後は石崎による目立ったトラブルは起きていなかった。
新井署の取り調べで石崎は、「友達に戻りたいと言ったが拒否され、脅かすつもりで包丁を出し、気付いたら刺していた。」と供述した。

 

 

 

背景

2013年7月頃から女性は5回にわたり西新井署にストーカー被害の相談をしている。
相談に訪れるきっかけは、石崎から「殺すぞ」とメールが送られてきたからだ。
12月にはカッターナイフを突きつけられ、「復縁しないと殺す」と復縁を迫られた。
翌日、女性は西新井署に相談に訪れると、担当の警官は脅迫事件として扱うよう話したが、女性は口頭での警告を要望がした。
女性の要望が通り西新井署が石崎に、ストーカー規制法に基づき口頭での警告を行い、「もうストーカー行為はしない」とする誓約書を書かせた。
西新井署は2014年1月30日に、女性に安否確認の連絡をすると、「問題ないです。」と返答される。
そして事件当日の2月12日午後11時頃、東京都足立区梅田の女性宅付近で事件は起こる。
女性を待ち伏せしていた石崎は「友達に戻りたい。」と話だが、女性はそれを拒絶する。
すると石崎は包丁を取り出し、女性の右腹部を刺した。
近隣の住民が女性の甲高い叫び声を聞いて外に出ると、石崎は逃走しており女性は倒れていた。
そして通報を受けた、警察や救急隊員が駆け付け女性は病院に搬送された。
女性は重傷であったが、意識はあり命に別状はなかった。
その後、石崎は逃走するが、逃走先の栃木県内で身柄を確保されている。
取り調べで石崎は、「友達の関係には戻りたかった。脅そうと包丁を出したが気付いたら刺していた。」と供述した。